其の十五彫目 

「昨今のタトゥー業界」 


さてさて今回は2話連続でタトゥー業界を取り巻く現状、また彫る方々の動機や心理を彫り師側の視点で考察していこうと思います。


あくまで個人的見解なのでご了承を〜。


さて近年タトゥー人口は私観でですが大変多くなっていると感じますね。

と同時にタトゥースタジオの数も比例して多くなっている現状がございます。

以前のコラムでも書いた記憶がありますが、「彫り師になるのは超簡単、彫り師で食うには超困難」と思っており、完全な個人事業種なので将来はめちゃ不安がある世界です。


ここ最近は各メーカーのマシン、インクの性能も格段に進歩しました。

しかしながら某スマホメーカーのように、毎年毎年似たようなマシンを何回も発売するメーカーが異様に多いです。

まあそれだけ需要があるのでしょうからメーカーもあの手この手で商品を発表するのでしょうね〜。

個人的に機能はさほど変わらん気がするが、、、、、


以前のオールドタイプのタトゥーマシンはデザインの種類によってマシンを変えたりしたので、殆どの彫り師さんは何台も用途に合ったマシンを持っていました。


しかし最近のマシンはすべてオールインワンであり一台で全てをこなしてしまうくらいの性能を持っています。


車で例えるならばAT車のようなものであり、アクセルワークだけで運転できるようなもので、そこにハンドルワークがプラスされるようなニュアンスですかね〜、、、、


また各スタジオのブランディング戦略も人口が多い地域や地方では違ったりしますね。


人口が多い激戦区では一つのスタジオに何人もの彫り師さんが在駐しており、各々が得意としているスキルを持っていてあらゆるお客さんに対応が可能な状態で経営されている感じですね。

また一点特化型スタイルのスタジオは、特定のジャンルに異様に強いので人口が多い地域では本当に重宝されます。


一方人口が少ない地方ではタトゥーを彫る人の数が少ないので、様々なジャンルに一人で対応出来るスキルが必要とされます。

良く言えばオールラウンドに強く、悪く言えば器用貧乏であります。

課題は平均的にすべて強くなることですかね〜。


スタジオの見せ方や宣伝手法も多種多様であり、美容サロンのようなラグジュアリーな感じで勝負するスタジオもあれば、ゴリゴリな和風味なスタジオ、ゴリゴリなアメリカントラッドなスタジオ、ギャングスタなスタジオ、、、、、

とまあこんな感じで分析してみました〜。


DMS TATTOO


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